わかりやすい文章を書くために

June 30, 2023

「わかりやすい文章を書くために意識すること」をまとめておく。
自戒も込めて。

重要な箇所だけ抽出

  • まず結論
  • 1 文は短く
  • 「なんのため文章なのか?」を考える。説明?連絡・共有?お気持ち表明?意思決定の依頼?
  • 書き手が「ちょっと分かりにくいかも」と思った文章は、読み手にとって「分かりにくい」文章
  • 文章にこだわらない。動物の特徴を文章にするより、絵を描いて見せる方が良い。

わかりやすい文章を書くために

  • 文章のわかりやすさとは
    • わかりやすい文章 = 認知的負荷が低い文章。わかりやすい文章を書くノウハウ = 読み手の認知的負荷を下げるノウハウ
    • 書き手が「ちょっと分かりにくいかな」と思った文章は、読み手にとって「分かりにくい」文章。読み手の方が、常に 1 段分かりにくい状態だと思って書く。
    • 中学生が読んで理解できる文章レベルを意識する。
  • 書き始めの意識
    • まず書く。書いて削ぎ落とす。
    • 目的意識を持つ
      • 文章の目的は「伝える」ことだということを忘れない
      • なんのため文章なのか?を考える。説明?報告?連絡?共有?お気持ち表明?意思決定の依頼?
  • 文章の構成
    • まず結論
      • 結論 => 理由 => 具体例 => 結論
    • ストーリー・ロジックに筋を通す。
    • レイヤーを揃える
      • 箇条書きのレイヤーを揃える。レイヤーは抽象度の粒度。
    • 章分け
      • 章題を見れば内容の予想がつくようにする
      • 章分け・段落分けは、箇条書きにしても違和感のないレイヤーにする。
    • 1 文 1 メッセージ
      • 1 文で事実と意見を混ぜない。事実なのか、意見なのかを明示した上で、別の文にする。
  • 伝え方
    • 文章にこだわらない。動物の特徴を文章にするより、絵を描いて見せる方が良い。
    • 新しい概念を理解してもらう時は、比喩を使う
    • 一度に伝えすぎない。情報量が多いと処理できない。
      • 無駄な情報を詰め込まない。「何を伝えたいのか?」を考えて、無駄を削ぐ。
  • 見た目にも気を配る。視覚的に見ずらい文章は読みずらい文章
    • 余白を作る。4,5 行を目安に改行。
    • 漢字・カナ・ひらがなを織り交ぜる
    • 太字や斜字を使って強調・引用表現
    • 記号を使う。「」,【】,・,"", ...
    • 読みやすいサイズ・フォントを使う
  • 見直し・添削ポイント
    • 1 文は短く。
      • 長くても 1 文は 60 ~ 70 文字以内に収める
      • 過度に接続詞を使わない。文章を短く切る。
    • 声に出して読んで詰まる箇所がないかを確認する
    • 表記を統一する。カメ・亀など、同じ対象に対して別の表記を使わない。
    • 多様な解釈ができる表現を使わない。曖昧さを削ぐ。数字を使う。
    • 主語と述語は近づける。修飾語と、修飾される語は近づける。

ドキュメントを作成する時

まず最初に、そのドキュメントを読むと何が分かるのか?を説明する。 次に、そのドキュメントの構成を示す。ここで大枠の流れを把握してもらう。 目次も作成する。各章立ての名前を見ただけで、内容の概要がわかるようにする。

  • 読み手の想定・前提を記載する エンジニア向けのドキュメントです。

参考文献

  • 「わかりやすい」文章を書く全技術 100
  • 「文章術のベストセラー 100 冊」のポイントを 1 冊にまとめてみた
  • ビジネス文章力の基本 ダメ出しされない文書が書ける 77 のルール
  • 内定者への手紙 最強の文書化術「報告が下手」「わかりづらい」から脱却せよ
  • 即!ビジネスで使える 新聞記者式 伝わる文章術 数字・ファクト・ロジックで説得力を作る

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Written by kuropenguin Backend engineer who lives and works in Tokyo. About meTwitterGitHub