obsidianでつなげる情報管理術
情報整理・管理系の話が気になっていたのと、 Kindle Unlimited で 無料だったので、読んでみた。自分はこの本がきっかけでObsidianを知って導入した。
ただ、まとめにも書いたが、いきなりこの本の内容を全て導入するのは難しい気もする。
学びと感想
zettelkastenって何??
ツェッテルカステンと読む。ドイツ人社会人学者、ニクラス・ルーマンが使っていたとされるメソッド。彼は生涯に、58冊の本と、数百本の論文を書いたとされる。
- 情報の保存
- 情報の管理
に重点を置いた方法。 「日常的に大量の情報を活用可能な形で蓄積し、それをもとに新たなコンテンツを創造する」ことが目的。 以下の4つのメモを作る
- 走り書きメモ(Fleeting notes)
- アイデア・日常での出来事など
- 文献メモ(Literature notes)
- 資料から情報をインプットした際に以下を書く
- その資料情報
- その情報に対する自分の考え
- 資料から情報をインプットした際に以下を書く
- 永久保存版メモ(Permanent notes)
- 抽象化して、ある程度普遍性のあるものを書く感じ
- 元のルール(厳しすぎる)
- 自分の言葉で書く
- 後から読み返しても理解できるように書く
- 他のメモと関連付ける
- 1つのメモに1つのことだけ
- メモの内容は1枚で完結させる
- 論文化できるものを書く
- 構造メモ(Structure notes)
- メモにアクセするためのインデックス
- そのメモはなぜそこにあるのか?の文脈も保存する
本書にも書かれていたが、完全に守るのは難しそう。 とくに「論文化できるもの」とかは、個人で実践する場合は無視していいと思う。
分類の方法について
- トップダウン分類
- XXというジャンルに関して、関連するものをそこに入れいく
- ボトムアップ分類
- X,Y,Zがある、それをグループ化して分類する(あるものから分類)
- 新しいコンテンツを想像するのに向いている。
言われれば当たり前っちゃ当たり前だが、メモ分類の時って、結構トップダウン出やりがちだなと思った。ちょっとボトムアップ分類もやってみよう。
なぜメモを活用できないのか?
- そもそもメモを取らない
- メモが多くなりすぎて、目的の情報にたどり着けない
- メモを見つけてもその内容を理解できない
- 理解できてもそこからアイデアが浮かばない
- アイデアが浮かんでもそれが形にできない
DiMFitとは???
ディムヒット この本が提唱する呼称(Obsidianの機能をの要素)
- Daily notes
- 日々の記録・振り返り
- Link
- Metadata
- Folder
- Title
- Tag
なんで頭文字にしなかったのかは謎。文字として読み・覚えにくいからかな。
読書メモの作り方
Obisideanを使うための便利機能・プラグイン
以下に抜粋したのは本書で紹介されたもののうち、自分で使ってみたいと思ったもの一覧。
まだまだたくさん紹介されていたので気になる人は読んでみてほしい。
- QuickAdd
- 登録したコマンド?ページへの記入をホットキーで行える
- 「ショートカット.app」
- Obsidianが起動していなくても、ショートカットで起動して、指定のページに即座に記入できる
- リンク機能
[[hogehoge]]
でノートへのリンク[[#hogehoge]]
でノートの見出しへのリンク[[^hogehoge]]
で囲うとノートのブロックへのリンク
- Auto Link Title プラグイン
- WEBリンクのURLをタイトルにしてくれる
- cmd + o でファイル検索
- cmd + p でクイックに設定
- cmd + g でグラフビュー
- ローカルグラフビュー
- 現在アクティブなノートと関連するノートで絞れる
- 2ホップリンク
- リンクのさらに一つ先のリンクを表示
- グラフビューで、フィルタを深さ2に設定
- obsidian git
- githubを利用したデータ同期補助
- Spaced Repetition
- テキストからフラッシュカードを作成
- ランダムな振り返りに向いている
- Flashcards
- 特定のテキストをフラッシュカードとしてAnkiに同期
- Kanban
- カンバン方式のメモを扱うノートを作成
- Exalidraw
- 作画できる。iPadで使うと手書きでObsidianが使える
感想
正直、まだ読むのが早かった気がする。やれること・紹介されているtipsが多く、逆に全てをすぐには使いこなせそうにない。
Obsidianをある程度使い慣れた頃に読むとまた色々発見がありそう。Obsidianでできることや、zettelkasten を知るきっかけになったのは良かった(自分はこの本がきっかけで、Obsidianを使い始めた)。
最後のページに便利そうなプラグインがざっと載っているのもGood。自分に合ったものをクイックに見つけられそう。
まずはざっと本書を眺めてみて、いいと思ったらObsidianを導入。そこからある程度慣れたら再度見返すような使い方がいいかもしれない。